アルバイト

 これは、11月にアルバイトで稼いだ給料だ。私は飲食店で働いている。新型コロナウイルスの影響で店の客足が遠のき、シフトを減らされてしまった。12月に至っては、一回も出勤していないため、給料は0円だ。このままでは生活をしていくことができない。周りには貯金を崩している人、親からお金を借りている人も多い。全国の大学生も同じ状況に置かれているのだろうか。

 大学生協連の大学生4万人に向けたアンケートでは、6割以上の学生がこの先の「経済的不安」を感じていると答えた。この中には授業のオンライン化に伴い、賃貸を解約して実家に戻ったという人や、大学を休学したという人もいる。私の周りにも、まともな授業を受けることができていないのに授業料を払うことは無駄でしかないと言って、休学をした友達がいる。

 政府は全国民に対して、一律10万円の給付金を配った。しかし、それでは2か月も持たなかった。さらに、大学からも給付金は配られたのだが、基準が厳しかったために対象に含まれなかった。夏はコロナが落ち着いたためにシフトも増え、アルバイトができるようになった。しかし、冬に入り感染が再拡大したために働くことができなくなった。学生はまた、お金の問題に悩まされている。

 大学生のほとんどが今の生活に満足していない。大学もアルバイトも中途半端、収入は激減しているのに、支出は変わらない。このままでは、大学を中退する人が増加する。そうなると、社会としても大きな損失になるのではないか。

 感染再拡大による影響が出始めた今、大学や政府には以前の給付金よりも少なくていいので、継続的な支援をしてほしい。

函館ジャーナリズム

北海道教育大学 函館校の二年生による『地域プロジェクト』という活動の中で、函館市内のニュースをまとめました。

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