先輩
「先輩、今日のご飯美味しかったし、楽しい時間でした!また先輩のおごりでご飯行きたいです!」
今年入学した1年生とは、何度かご飯をおごるうちに、お互いがわかり、気軽にコミュニケーションをとれるようになった。最近では、多少図々しさを感じるが、以前に比べ、心を開いてくれている証なのだと思う。そんな後輩たちにご飯をおごるのは、僕自身も楽しく、もっと機会を増やし、交流を重ねていきたいと感じる。
日本は、縦社会で学校の部活や会社など上下関係が厳しい国だ。特に社会に出れば、誰しもが実感する。僕自身もこれまで所属してきた部活動やアルバイトなどで上下関係について多少は体験してきた。上の立場の者を敬うことは、とても良い行動である。しかし、その立場を利用したパワハラやセクハラなど、様々な問題が社会にはある。こうした問題が原因で、今ではSNSやインターネットなどで共通の人とのつながりを持つ傾向になっており、人間関係が以前よりも薄くなっている。大学の先輩後輩付き合いも、最近は、仲の良い同級生同士でしか付き合いを持たなかったりする傾向にあり、以前よりも上下関係のつながりが薄くなってきていると感じる。
しかし、上下関係を経験することは非常に重要だと思う。例えば、先輩や上司は下の者にご飯などをおごることで、人間関係を築きやすく、また自身が指導していく立場であるという責任感を持つことが出来る。逆に後輩や部下は、コミュニケーションの場が増え、いろいろな話を聞いたり、学んだりすることで自身の経験を豊かにし、今後、自分たちが先輩になった時に、どうすればよいのかを知ることが出来る。
近年では、欧米のように社会的な立場を問わず、一個人として関係を持つ考えがあるが、日本ではそれをすぐには適応できないだろう。しかし、その気軽さを取り入れることで、これまでよりも、築きやすい関係を作ることが出来るのではないだろうか。
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