利用者9割「また函館で仕事をしたい」 函館におけるワーケーション
函館市は8月、同市でのワーケーションをアピールするためのモニタリングツアーを実施する。昨年に続けて2回目の実施で、前回は利用者の9割が高い満足度を示すなど好評だったため、ツアーコースを広げるなど、さらに拡充した内容となっている。
ワーケーションとは、ワークとバケーションを組み合わせた造語で、休暇中に観光地やリゾート地で働くという過ごし方のことをいう。ノートPCやスマートフォンなどを利用して、場所にとらわれずに仕事を行うスタイルだ。新型コロナウイルス感染症の流行に伴ってテレワークを導入する企業が増えている中、ワーケーションが新しい働き方として注目を集めるようになった。
函館市では昨年から、ワーケーションに関心のある企業の人事担当者などを招いて、モニタリングツアーを行っている。昨年のツアー内容は、函館市内の宿泊施設やコワーキングスペースを利用しながら、2泊3日以上のワーケーションを体験してもらうというものだった。
昨年9月~11月の間で、計7回企業の受け入れを行い、38社67名が参加した。ツアー後のアンケートでは、利用者のうち9割が「また函館で仕事をしたい」と回答した。そのほか「ワークスペースのどこにでも行って仕事ができる」「朝市を楽しんでから仕事ができた」「在宅勤務では鬱々としてしまうが、リフレッシュを兼ねて参加出来る」という声も挙がっている。
全国有数の観光名所や快適なコワーキングスペースのほか、アクセスの良さやバラエティ豊富な宿泊施設などが、函館市の強みとして挙げられる。函館市のワーケーションは、情報提供や相談対応などの市からのサポートも手厚い。また、IT企業の進出に役立つはこだて未来大学の視察も、メリットの一つとして数えられる。
今年のモニタリングツアーは8月24日(火)から行われる。昨年のツアーとの違いは、3泊4日のコースと6泊7日のコースの2つのコースを選べること、宿泊施設内に会議室を設置し、夜間での仕事も可能となったこと、などといったワークスタイルの柔軟さである。詳しい日程は、企業の好みや都合に合わせて、コンシェルジュと相談しながらコーディネートすることが出来る。また、土日も含まれたツアーとなったため、函館での観光・アクティビティをより楽しめるようになった。
本ツアーで利用できるコワーキングスペースは、はこだてみらい館、函館コミュニティプラザ Gスクエア、函館大三坂オフィス、函館市臨海研究所、MIRAI BASEの5か所である。これらのコワーキングスペースは、ワーケーションだけでなく、地元の人が仕事をしたり、勉強をするといった目的で使用することも可能である。
新型コロナウイルス感染症の収束後もなお、テレワークの利用を推奨する声が多い。ぜひ、函館でテレワークをしてみてはどうだろうか。
↑函館市臨海研究所のワークスペース
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