哲学とカフェが融合 教育大生が主催
哲学とカフェが融合した「哲学カフェ」が、7月2日シエスタ函館で、北海道教育大学函館校の学生によって開かれた。哲学カフェとは、哲学的な議論をするための草の根の公開討議会のことで、哲学者のマルク・ソーテが1992年にフランス、パリで創立したとされている。国内の大学や高等専門学校でも過去に開催されており、日本でも行われてきた。
議論は、相手を説得するのではなく、他の人の考え方を知り、深い知識を得ることが目的とされている。学生が自分たちで議論をした「嘘をつくこと」「ケータイがなくなるとどうなる?」など、計7つのテーマを、当日の議題とした。
今回は1テーマ20分の時間制限付き、席の移動・出入り自由という環境で議論が進んだ。会場は5人掛けのテーブルが4つ設置されていた。主催者がテーマごとに具体例などの話題を用意し、さらなる議論の活発化を図るといった工夫が見られる。幅広い年齢層の人々が訪れ、学生が社会人と対等な立場で話す機会となった。
哲学カフェの学生リーダーである教育大2年生の飯田さんは、「哲学カフェの最大の魅力は、縛りや正解がないところ。様々な境遇や信条を持って生きる、日常では交流のない人々が話し合い、意見交換をすることで視野が広がる。そのきっかけの1つになってくれたら嬉しい」と話す。
来年1月に二度目の哲学カフェの開催を計画している。新型コロナウイルスの感染状況に合わせて会場を決定するとのことだ。ぜひ訪れてみてほしい。
記者
阿部大地
松田愛梨
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