道南地域の紅葉イベント、今年も賑う
秋が深まり、道南地域には紅葉シーズンが訪れている。函館市では「MOMI-Gフェスタ」が、七飯町では「大沼ハロウィンナイト&紅葉ライトアップクルーズ」が開催された。七飯町にある大沼国定公園では、10月21日~10月23日に「大沼ハロウィンナイト&紅葉ライトアップクルーズ」が行われた。両イベント共に年々来場者数が増加しており、今年度も連日観光客で賑った。
(MOMI-Gフェスタ最終日の様子)
MOMI-Gフェスタは函館市見晴町の香雪園で10月15日~11月6日まで開催された。来場者数増加要因について、函館市在宅都市施設公社、職員は「コロナ禍でも屋外イベントということでわりと人は来ていたが、認知度が上がったことが来場者数増加につながったのではないか」と語った。同イベントの来場者数は令和元年が約4万4千人、令和2年、令和3年が約5万人であり、コロナ禍でもイベントが成長してきたことを示している。函館の観光地として有名な函館山からの夜景の他に、昼間や夕方から楽しむことができる湯の川地区のイベントとして2008年に始まった。園内には約600本の木々が立ち並び、昼は主に5種類の木それぞれの紅葉の色づきを、夜はライトアップを楽しむことができる。特にオオサカズキの葉は、鮮やかな赤色であり、長い期間見ることができるため魅力である。現在では全国各地や海外からツアーで観光客が訪れるほど、人気を博している。
(オオサカヅキ)
また、大沼ハロウィンナイト&紅葉ライトアップクルーズは七飯町の大沼国定公園で、10月21日~10月23日まで開催された。ぐるり道南観光推進協議会小林代表理事は「過去11年間で今年が一番集客できている、リピート客や知名度のアップが要因か」と語る。同イベントは1,2個の大沼に浮かぶ島をライトアップするという、小規模なイベントから始まった。会場内に飾られているカボチャのランタンは250個にものぼり、ボランティアスタッフや大沼岳陽学校の小中学生が「大沼学」という授業の一環で作成したものである。大沼学とは大沼に関する様々なことについて学び考えるという授業であり、今後の大沼地区の発展の鍵になるだろう。
(大沼ハロウィンナイト&紅葉ライトアップクルーズ2日目の様子)
一方で、両イベント共に規模の拡大に伴って問題点も上がっている。香雪園に関しては、駐車場のキャパシティを超える来場があり、駐車場の確保、公共交通機関と連携した移動手段の確保が必要であるという。大沼公園に関しては、スタッフ不足になる可能性があり、現在のスタッフは高齢者が多いこともあり、今後特に若者のイベント協力が必要である。共に実現可能な範囲で、イベントがより良いものになるようにしたいと述べた。
今年度の紅葉は、気温が高い日が多かったことが原因で、例年よりも見ごろが遅れており11月中旬まで楽しむことができる。
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